この小さな窓の向こうに

BBC「シャーロック」にはまる日々。今は亡きナンシー関を思いながら感想を綴ります。

Sherlock S1E3-2

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バーツ

シャーロックは顕微鏡を覗いている。人質のことを心配するジョン。シャーロックは人質を心配しても手がかりにならないと。

検索終了。シャーロックが、探していたものが見つかった。

 

そこへモリーとジム登場

一目見てゲイ、とつぶやくシャーッロク。この時のシャーロックは、正しいことを教えて何がいけないかと思っている。それは違うというジョン。

 

 

 

イカー街221B キッチンラボ

シャーロックは珍しく上着を脱いでーー時間がせまっているのを感じている。

いつもは上着を脱いでもガウンだからね。ーーD&Gのシャツ姿。ベネデイクトの綺麗な腹筋が服の上からも感じられて、ちょっと嬉しい。

 

ジョンが、マイクロフトが依頼してきた設計図盗難事件を、国家の大事national importance、と言っていたと言うと、シャーロックは君のことさquaint古臭い――女王とカントリーQueen and countryと返す。

 

ふーむ、ここは難しい。字幕では両方とも「国家の大事」、「女王と国家」となっていた。しかし、nationalは国家としても、countryを国家と表すのはぴったりこないような気がする。

 

countryは、イングランドウエールズスコットランド北アイルランドの四つのエリア。これらをネイションと呼ぶ場合もあるが。

つい数年前もスコットランドの独立を諮る国民投票があったように、各カントリーの独立性は制度的にも精神的にもきわめて高い。イングランドスコットランドは、かつては血で血を洗う戦争をやってたわけだし。

 

だからこそ、女王はこれらを束ねる重しであり統合の象徴でもある。なので最大限譲って、ここのcountryは、「国」ではないだろうか。

 

正式な国歌ではないが、イギリスでまず浮かぶのがこの曲だ。

 

God save our gracious Queen,

Long live our noble Queen,

God save the Queen:

Send her victorious,

Happy and glorious,

Long to reign over us,

God save the Queen.

 

イギリスにとって、王室を代表する存在としての女王は特別だ。100万人の熱狂と言われたウイリアム王子の結婚式、イギリス史上はじめてバッキンガム宮殿に半旗がかかげられたダイアナの死、それに先立つチャールズ皇太子とダイアナとの世紀の結婚、その全てを代表しているのがエリザベス女王の存在だ。

シャーロックは、そのようなものとしての女王を認めようとしない。

 

ロンドンの中心、

ホワイト・ホールのマイクロフトの執務室

部屋の中央にエリザベス女王の若い時の肖像画がかかっている。

 

珍しいレジメンタル・タイとスーツ姿のジョン。このジョンのネクタイはてっきり陸軍のカラーかと思ったが確認できなかった。

マクロクロフトは国防省ミサイル防衛システム、ブルースパーテイントンプログラムの設計図が入っていたフラッシュメモリーを盗んで死んだウェストのことを、MI6の事務官と説明。

 

イカー街221B キッチンラボ

シャーロックはまだD&Gのシャツで奮闘している。

ジョンが帰ってくる。シャーロックは殺人の方法がボツリヌス菌であることをつきとめ、推理の科学に書き込む。

カールパワーズ1978-1989。はっきりは表現されていないが、おそらくシャーロックも近い年齢か。

 

スコットランドヤード

人質が解放される。

レストレードから説明をうけるとシャーロックは、ああ、優雅だelegantと。

ジョンはelegant?と聞きとがめる。退屈しているのは僕だけじゃないというシャーロック。

 

イアン・モンクフォード事件

並んで歩く二人のショットが二回続く。

一回目は車の遺棄現場から並んで歩きながら横にいるジョンにヤヌスカーズのカードを渡す。ヤヌスカーズの店を出る時にはCommon, John。

二回目はスコットランドヤードのモンクフォードの車が置いてある駐車場から歩いていくシーン。

 

シャーロック:    燃えてきた   I am on Fire!  

 

二人のチームワークは絶好調だ。

 

コニー・プリンス事件

犯行の方法はボツリヌス菌によるボトックス注射と解明。だが、人質は犯人を描写したため射殺される。

 

イカー街221B

ゲームを楽しんでいるシャーロックにジョンは怒りを感じる。

 

犯人と二人で楽しくやってくれ。

人の命がかかっている!人の命を何とも思っていないのか!とジョン。

 

心配すれば助けられるのか、とシャーロック。

 

 それなら僕はそんな間違いは犯さない。ヒーローなど存在しない。たとえいたとしても、僕はヒーローにはならない。とシャーロック。

二人の距離は縮まらない。

 

その3に続きます。