この小さな窓の向こうに

BBC「シャーロック」にはまる日々。今は亡きナンシー関を思いながら感想を綴ります。

Sherlock S1E1-2

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ブリクストン 

ここでサリー・ドノヴァン巡査部長登場

演じるのはヴィネット・ロビンソン。パイロット版ではもうちょっと美形の女優さんだったが、全く印象が違う。シャーロックをよく思っていないシニカルな感じ、意地悪さが何とも上手!

 

 

シャーロックは、サリーにジョンを

Colleague of mine,  Dr. Watson.   同僚のドクターワトソン、と紹介する。

 

サリー:  Freak's here.   変人、入ります

 

この  Freak'sは、日本語の変人という言葉よりもう少し強い意味がある。こちらの世界ともう一つの世界の境界にいる存在、という意味合いを持つ言葉だ。後の展開を考えると、なかなか複雑。サリーが持っているシャーロックへの強い違和感、忌避感を表している。

 

この後、シャーロックがサリーに床磨きしてたな、と言う。これはたぶんセクシャルな意味。新聞の三面記事を熟読してるから、浮気とか男女のあれこれは当然、になっている。

アンダーソンも最初から敵意むき出しに。

 

その後家に入り、レストレードには

連れだ 。  He's with me.

 

 

 

ピンク色のコ-トの女性の事件現場

シャーロックの解説に、ジョンはいちいちBrilliant!Fantastic! と思わず賛辞を言う。

ごめん、黙る、と謝るジョンに

No,  it's fine. とシャーロック。本当は嬉しい。

 

興奮して走り出していったシャーロックに一人おいてきぼりにされたジョン。

 

サリー : あいつの友だちじゃないわよね

あいつに友だちはいないもの

 

ジョン:  僕はなにものでもないよ

会ったばかりだ

 

サリー:  ならあいつには近づかないことね

謝礼も出ないのにあいつが現場にくるわけは?

好きだから興奮するのよ He  gets  off on  it.

いつか彼は殺人をおかすようになる

なぜなら彼はサイコパス psychopath 精神病質者だから

 

サイコパスは、これまた非常に強い表現。先天的異常者。

ジョンは肯定も否定もせず考え込む様子。

 

巨大な倉庫

公衆電話が次々と鳴り、なかば強制的に車に乗せられるジョン。

謎の悪の黒幕は、モリアーティ!ではなく、ご存じシャーロックの兄、マイクロフト。これはジョンとマイクロフトの初顔合わせのシーン。というかマイクロフトのテストだったかも。

 

 マイクロフトの評価は。。ジョンは怖がっていない。勇敢。戦場を恋しがっていると。見ている方にも、ジョンの勇敢さ、誠実さ、信頼できる人柄が伝わってくる。

マイクロフトは、ジョンにシャーロックのことを常に心配していると言う。シャーロックの動静を教えてくれたら報酬を払うと。ジョンは即座に断る。

 

ジョンは車でアンシアに送られる。住所はと聞かれ、ベイカーストリート221B!

そういえばマイクロフトの221Bという言い方は、ちょっと含みをもつ言い方だった。弟があんなところに、というような意味か。自分は大きな邸宅に住んでいるからね。

 

ジョンはアンシアに暇な時ある?と聞くがにべなく断られる。のど元すぎればすぐに女性をくどくジョン。

 

イカー街221B

謎の人物のことを聞かされ、 金は受け取っておけ、と。シャーロック。

暖炉の前でピンクのスーツケースのことについて話す二人。説明しながらシャーロックは、後の椅子に身体をスライドさせる。こういうシャーロックの身体能力についは随所で見せ場がある。

 

犯人を呼び出した住所を監視できる店へ歩いて向かうシャーロックとジョン。

犯人は現れないだろうというジョンに、シャーロックは、犯人は賞賛を求めている。天才は観客を必要とする、と説明する。これ、自分のこと。

 

アンジェロの店

ゲイネタ再び。

 

ジョン:  彼女とかいないの?

シャーロック: いや、そういうのは

ジョン:  ああ、そうか、彼氏がいるとか?

シャーロック:  いない

 

シャーロック:  あの、僕は仕事と結婚してるようなものだから

ジョン:  いや、いいんだ   

No, I'm  just saying,  it's all fine.

 

それに対して、シャーロックはジョンを見つめて、頷いて言う。Good、thank you

 

ジョンは目をむいてびっくりした表情だ。

シャーロックは、彼氏はと言われその言外の意味を探ろうとする。ジョンも all fine といえる寛容さと優しさがある。

all fine と言われたら嬉しいよね。そのままでいい、と言ってもらえたのだから。ジョンのほうも、とんがったシャーロックの口からthank youという言葉がでたのにびっくりする。

 

 この後はロンドンの路地を全速力で走り回る二人。信号や道路標識もシンクロ。ジョンはシャ-ロックと互角に走っている。屋根も同じように飛び移れる。杖なしで。

タクシーに追いついてベイカー街へまた走って帰る。

 

イカー街221  一階の廊下

ほっとした会話。

 

ジョン:  こんなバカをやったのは初めてだ

シャーロック:  アフガニスタンへいっただろう

ジョン:   ぼくだけじゃないから

 

そこへアンジェロがシャーロックからメールがきたからと杖を持ってくる。ジョンに優しいほほえみを向けるシャーロック。

 

その3へ続きます。